こんばんは。zakisawaです。

今年度の製図試験課題は「美術館の分館」ということで、先日、黒川紀章設計の名古屋市美術館に見学に行ってきました。

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見学した内容をもとに、自分なりに分析してみました。

見学の視点は、プログラム図+空間構成の4要素です。

空間構成の4要素は試験元の合格基準において示される以下の4点になります。
ここは足切りポイントですので、何が何でも死守しないといけないところです。

①建築物の配置計画
②ゾーニング・動線計画
③要求室等の計画
④建築物の立体構成等


特に①建築物の配置計画にかかるアプローチとメインエントランスの位置に関しては、見学前に地図(下図出典:Google Map)から予想をして、実際に見学に行った結果と違う場合はその理由を検証しました。
ポイントは「動線の太さ」と「公園内施設としての一体的な使用」かと思いました。
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②ゾーニング・動線計画に関して、ゾーニングは施設内の部門のまとまり、有料ゾーン・無料ゾーンを意識して見ました。動線計画に関しては、大きく、利用者・管理者・搬入動線を意識して見学するとともにプログラム図を自分なりに作成しました。

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フロアマップ出典:名古屋市美術館パンフレット

③要求室等の計画に関しては、類似室のまとまり(企画展示室群、常設展示室群など)を、④建築物の立体構成等に関しては、エントランスホールの3層吹き抜けや展示室の2層吹き抜けなどを見ました。

実例見学はリアルなスケールで体験できるので勉強になります。

その他、細かいパーツも参考になりました。
・メインエントランスのバリアフリー(スロープ)
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・搬入口
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・車いすスペース
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・共用部門の吹き抜け(の展示空間+空調)
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・公園側に向いた(アプローチ可)コーヒーショップ
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ちなみに、この美術館は白川公園という公園の敷地内にあるのですが、参考までに白川公園の配置図(左が真北)を掲載しておきます。

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今日はここまで。

ではでは。